#田舎暮らし

廿八年度の作戰まとめ

28年度におこなう予定である、「野性奪還」にむけた三つの主な「作戦」について、これまで個別に掲載してきた。 時間が経過し、変更ないし進行した箇所もあるので、それぞれ続報を書かねばならないと思っているのだが、年度替わりにあたり、とりあえずここに…

すごもりびと とをひらく

季節は二十四節気で「啓蟄」、七十二候では「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」である。春らしい気候になり、まさに暦どおり、畠ではカエルやトカゲの姿が見られるようになってきた。 梅や椿や蕗や、その他無数の植物たちも花を咲かせ、ひしめきあい、地…

原初的にして次なるものが萌した週末

先週末、大阪などから四名が畠を手伝いに来てくれた。 朝からひたすら豌豆を播いてゆく。 気持ちのよい晴天も手伝ってか、五人で掛かると作業はあっという間に片づいてゆく。 焚火を囲んでの昼飯。献立は、前夜に仕込んでおいたハヤシライス。 昼からも空は…

「全ては土から得られる」

きょうの私は、気持ちのいい晴天も手伝ってか、いつになく晴れ晴れとした気分だったので、休みであるにもかかわらず、気分に任せて日がな一日野良仕事に精を出した。べつに気分が乗らずとも畠はするのだが、きょうは身体がひとりでに動くかのように、夢中で…

柿渋づくり

先週末の野生部の活動事項として予定していたものの時間切れでできなかった柿渋づくりを、きのう一人で行った。 まず庭の青柿を高枝鋏で収穫。我が家のものは今年外れ年らしく、四本ある柿の木からたったの三キロしか採れず。 それを袋に入れて槌で粉砕。 漬…

土竜捕殺時のわが内面模様

すでにわたしは、畠でモグラを四匹捕殺しているのだが、初めてのモグラ捕獲時に書いておいた所感を掲載したいと思う。 —————— われながら見事であると思った。 少し前から、畠がモグラに掘りまくられ、植えてある各種の野菜にも被害が及んでいたので、捕獲器…

田舎に仕事がありまくる件について

どこのどいつだ、田舎には仕事がないなどと言ったやつは。 若干の不安を携えていざ田舎に来てみれば、方々から声がかかり、引く手数多という状況である。草刈り、庭木の剪定などから、材木屋、水道屋の仕事まで諸々ここにはある。どうやら、私のような色々な…

前世の俺がよくやった結果、あるいは、前世の自分が積んだ徳を食いつぶす今世の僕の蕩尽生活

前世での私の行いがヨッポド良かったとみえて、今の私はこの上ない環境にいる。 この四月から管理人としてタダで住ましてもらっている古民家は、大いに老朽していて使えるのは主屋だけで、庭に草は生え放題、家自体今にも山に呑まれそうな具合だが、かえって…

田舎暮らしの想像と実際

二日前、田舎暮らしは私にとって最良の選択であると書いた。 手ぐすね引いて待ち受け、ついに開始した田舎暮らしであるが、予想以上の感動はない、というのが、一ヶ月半ほど経った今の偽らざる心境だ。 たしかにここでは、都会におけるよりも確度の高い生活…

牢獄における最良の選択としての田舎移住

田舎の古民家に住むというのは、たしかに私の望んだことではある。「念願叶って」などと表記すると、いかにも積極的な選択としてここにやってきたと思われがちであるが、そうではない。この選択とて、いつもの消去法の結果にすぎない。よりマシな選択肢があ…