#随想

『微花』に寄せる

去る先週の日曜日、友人でもある微花(@kasuka___)の二人のトークイベントに、なぜか突然行かねばならない気がして行ってきた。その予感はあたっていて、聴きにいってほんとうによかった。 ✴︎ 『微花(かすか)』は、社会的な分類にしたがえばZine、リトル…

破壊に関する覚書き

廃墟マニアと呼ばれる人たちが増えているらしい。廃墟に特有の美を見たり、好奇心から探検の対象としたり、往時に思いを馳せ諸行無常を感じたりと、人によって廃墟への興味の持ちようはさまざまだろう。かくいう私も、廃墟マニアとまではいかないが、打ち捨…

精神の新陳代謝

原理的にいえば、精神の新陳代謝を賦活することで、日々を奇跡の連続として知覚しうる。 米を毎日旨く感じるように、朝ごとの太陽のかがやき、夜ごとの星々のきらめき(曇りならばその雲の運行)などにも、我々は毎日感嘆できるはずなのだ。だがやはり、米を…

この世の最上の娯楽

およそ世で娯楽と呼ばれるものを、わたしは楽しめたことがない。楽しめたとしても、決してその楽しさが長続きしたことはなかった。 わたしが田舎に移り住み、多くのものを自給しようとしているのには、こうした事情が大いに関係している。 われわれの文明に…

大宇陀礼讃

今年の四月、私は奈良県宇陀市大宇陀(旧大宇陀町)に越してきたが、どれだけ大宇陀が良いところであるかをここに書きたいと思う。 ※住んでまだ一年も経っていないので事実誤認があるかもしれない。一新米移住者の正直な感想と取ってもらえれば幸いである。 …

原初的にして次なるものが萌した週末

先週末、大阪などから四名が畠を手伝いに来てくれた。 朝からひたすら豌豆を播いてゆく。 気持ちのよい晴天も手伝ってか、五人で掛かると作業はあっという間に片づいてゆく。 焚火を囲んでの昼飯。献立は、前夜に仕込んでおいたハヤシライス。 昼からも空は…

「全ては土から得られる」

きょうの私は、気持ちのいい晴天も手伝ってか、いつになく晴れ晴れとした気分だったので、休みであるにもかかわらず、気分に任せて日がな一日野良仕事に精を出した。べつに気分が乗らずとも畠はするのだが、きょうは身体がひとりでに動くかのように、夢中で…

土竜捕殺時のわが内面模様

すでにわたしは、畠でモグラを四匹捕殺しているのだが、初めてのモグラ捕獲時に書いておいた所感を掲載したいと思う。 —————— われながら見事であると思った。 少し前から、畠がモグラに掘りまくられ、植えてある各種の野菜にも被害が及んでいたので、捕獲器…