野生部詳細

『Save Forest X 野生部』
 
概要
自給技術の習得を目的とする、部活という体の協働企画
 

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参考『野生部創部にあたって』
 
活動場所
東の住んでいる古民家(通称「森井邸」)とその周辺
奈良県宇陀市大宇陀上品211)
 
活動形態
一定期間ごとに主軸となる活動内容を定め、共同して行う。
あらかじめ公開する活動日のうちで各自希望する日を事前に東まで連絡し、当日は榛原駅まで東が送迎する。車での来訪も可。
定員一回3名。
 
活動案
  • 鶏用の竹製ドームづくり
  • シャワー小屋づくり
  • 囲炉裏づくり
  • 鶏の解体および調理
——等々。その他、畑の世話、竹林の間伐、薪割りなど、日常的な仕事も毎回含まれる。
 
参加条件
里山の暮らしや自給自足等に関心のある青年(※)であること。性別不問。
※十代後半〜二十代。それ以下または以上の方は要相談。
 
部費
一般一回1,000円(保険料含む)
Save Forest X会員500円(年会費1,000円)
 
活動日
基本的には、毎月第一日曜、第三土曜および日曜。この内第三日曜日は世話人の集会を兼ねる。
(なお、週や月、東の疲労の度合いによっては変動する場合がある。その際はなるべく事前に当ブログで告知する。)
 
連絡先
 
 
野生部趣意全文
 「飼いならされてたまるか」とは、誰しも一度は内心に持て余した野性の叫びであろう。
 こと青年期において、その声なき叫びは、人生で最も声量を増すように思われる。だが遺憾なことに、十代後半から二十代にかけてのこの時期、我々は、「飼われる」ことへの承諾を強いられもする。我々を野放しにしないための社会構造的な罠がそこかしこにあるばかりか、それらは、我々の生活の中枢にまで浸透しているので、我々の多くがなしくずしに野性の領分を明け渡してゆく。
 野性が事あるごとに再起を図るのは事実だ。が、それすらも、周到に配置された種々のガス抜き装置によって、首尾よく処理される。かようにして、飼いならされることが成熟と目される社会、すなわち我々の社会が成立する。つまり我々は、程度の差こそあれ、例外なく、構造に組み込まれているわけだ。

 といって私は、構造からの完全な形態における脱却をめざしているわけではない。 が、それでもなお、私がここに「野生部」なるものを創部したのは、とりもなおさず、現行構造に黙って組み込まれるには収まらぬ野性を私が有しているからであり、さらに、その野性を当構造との齟齬なく、また効果的に発揮するには、相応の技術習得が必須であることを痛切に感じているからである。
 現状、いくら野性をたぎらせたところで、それを十全に充たす術を持たない我々には、 構造内にあらかじめ用意された代替的選択肢の中からよりマシなものを選び、それによって己の野性を懐柔するほかない。しかし、私のような、そんなものでは到底自身の野性を「飼いならせ」ない者は、自前で野性の発散経路を拓くしかないのだ。それこそ、野で生きる術を持つことである。

 野生部では、部員共同によるあらゆる自給技術の習得を期し活動してゆく。倚りかかることに苛立つ、野性みなぎる諸君の入部を期待する。


Save Forest X 野生部部長 東 祥平