日記 八月二日(平成廿八年)

晴れ時々曇り、夕方に驟雨。

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寝坊。8時から畠に出て野菜の世話など。10時、森下さんを診療所に迎えにいったのち、水利組合の集金(今年は森下さんが担当)の運転手。そのまま昼食をご馳走になり、森下さんをお家に送り届けたのち、木陰で昼寝、読書。

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15時、田んぼの取水量の調整や、その水の流れる沢の掃除など。その後、森下さんの息子さんが帰ってこられ、盆前の墓掃除に行くというので車を出して同行(この時期は一人で行かないほうがいいらしい。お呼びがかかるとか)。17時、鶏小屋の建設作業。日没少し前に激しい夕立、帰宅。

f:id:shhazm:20160802214552j:image(南側の壁が完成)

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 昼、木陰に寝転がって目をつぶり、眠りに落ちるまでのあいだ、視覚の邪魔がなくなることで聴覚が主な感覚器官となる。真っ先に蝉の声が耳を占める。ついで沢のせせらぎ、少し遠くに呼びかわす鳥の声、さらに遠くに車の音や刈払い機のエンジン音が聞こえだす。草の中の虫の声や、あたりを飛ぶ虫の羽音も聞こえる。これらは、起きているときには聞き流している音どもだ。しばらくひとつひとつの音を辿ったのち、それらの和音を聴いた。ほかに聴き漏らしている音がないかと耳を澄ましてさがしているうちに、いつの間にか寝ていた。