「無政府米」栽培宣言
権威には楯突かねばならない。
どんなものであれ、あらゆる権威は悪である*1。権威を揮うことや持とうとすることはいうまでもなく、権威に擦り寄ることも、権威に屈することさえも、おしなべて悪である。
人の上に立つことも、人の下に立つことも、まったくもって馬鹿げている。われわれが立つべきは土の上だけだ。「ひとりきり*2」で土の上に立ちつづけるしかないのだ。
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生存に何より必要であるところの食糧を自給しないことが、支配や隷従のはじまりである。であれば、食糧を自給することは、自立の最初の条件であるはずである。
去年、わたしははじめて自分の手足で米を作ってみた。収量は大したものではなかったものの、主食を作るというその営みのなかに自由自立のたしかな予感を味わった。
今年は、最低でも自分の食べる一年分を作る計画だ。そこで、その米を「無政府米*3」と呼ぶことにした。
わたしは、米(主食)を自給することが、権威(を生じさせる状況)への最も強力な対抗措置だと確信している。
人の上にも下にも立たないために、今年、米の完全自給をめざす。